日本剣道形小太刀の構え
- 応和会
- 2023年10月15日
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先日読んだ本に、日本剣道形(当時は「大日本帝国剣道形」)の制定者のおひとりの
高野佐三郎先生が小太刀について以下のように教えた、との記述がありましたので
ご紹介します。
「小太刀の形」一本目・二本目・三本目の小太刀は各々「真」「行」「草」の気分で
遣うべきであると教えた。
「真」は、構えを厳重にして寸分の隙もなく、相手に対して何らの猶予や機会も与え
ないで、「直ちに切って捨てる態度」である。
「行」は、相手の技を「いったん咎めてその後切り捨てる態度」である。
「草」は、一見、ほとんど無構えのようにして、余裕を持って相手に技を「十分尽く
させて敵に従って勝つ態度」である。
過日、私の師匠が小太刀三本の構えは同じ半身ではないよ、とお話しされたことがあり
ます。こうした「気分」を理解すると、おのずと表現できるのかもしれませんね。
(2023年10月14日 晩稲)
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